■説明板・・・
●盲蛇石(めくらへびいし) =その名の由来=
昔、五左ヱ門という湯守が長くきびしい冬を越すために山に薪(たきぎ)を採りに行きました。その帰り道五左ヱ門がこの殺生河原で一休みしていると、2メートルを超える大きな蛇に出会いました。大きな蛇の目は白く濁り盲の蛇でした。かわいそうに思った五左ヱ門は、これでは冬を越せないだろうと蛇のためにススキと小枝で小屋を作ってあげました。次の年、蛇のことを忘れなかった五左ヱ門は、湯殿開きの日に小屋に来て蛇をさがしました。しかし、蛇の姿はどこにもなく、かわりにキラキラと輝く湯の花がありました。盲蛇に対する温かい気持が神に通じ、湯の花のつくり方を教えてくれたのでした。その後、湯の花のつくり方は村中に広まり、村人は盲蛇に対する感謝の気持を忘れず、蛇の首に似たこの石を盲蛇石と名付け大切にしたのだそうです。
環境庁・栃木県 |