■説明板・・・
●古久磯提灯店見世蔵(こくいそちょうちんてんみせぐら)
栃木県指定有形文化財(建造物)平成6年1月28日指定
旧例幣使街道である栃木市の大通り東側にあるこの提灯店は、通りに面して斜めに位置する2階建棧瓦葺(さんがわらぶき)の見世蔵とその奥に続く木造2階建ての住居部分からなる。見世蔵は、小屋梁(中引梁)の墨書によって、「弘化2年(1845)」の上棟であることが知られているが、これは、建築年代の判明した蔵造りの店舗としては蔵の街の中でも最古のものであり、全国的にみても古い見世蔵に属する。また、現在では市内で唯一の提灯店である。見世蔵は、切妻平入りで間口4間、奥行3間、前面に約5尺の下屋庇を設けている。店舗2階は2室の座敷が通りに面して並列し、南側の10畳に床の間が付く。2階軒先は出桁(だしげた)造り、窓は引戸(土戸)で黒漆喰の外壁は9寸あまりの厚みをもつものである。
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