栃木市一覧へ
●栃木市の風景   栃木県栃木市
翁島別邸
幸来橋から・・・岡田記念館181117・・・山車・・・大町の風景・・・市役所入り口・・・万町交差点北・・・開運橋からの風景・・・足銀周辺の風景鯉保・・・神明宮公園パノラマ・・・倭橋近くの風景・・・みつわ通り周辺・・・畠山陣屋跡・・・岡田記念館・・・山本有三ふるさと記念館・・・横山郷土館・・・とちぎ蔵の街美術館・・・山車会館・・・・・・翁島別邸・・・あだち好古館・・・塚田歴史伝説館・・・新栃木駅・・・栃木警察署・・・栃木駅・・・巴波川水位観測所・・・蔵風の交番・・・太郎庵・・・栃っ子広場・・・藏の家具や 丸三2・・・蔵の街観光館・・・栃木市役所別館・・・・・・栃木高校講堂・・・栃木高校記念図書館・・・・・・舘野家住宅・・・本澤商店・・・日専連栃木・・・三枡屋本店・・・県庁堀・・・山本有三生誕地の碑・・・登録有形文化財・・・栃木県議会発祥地の碑・・・神明宮のクスノキ・・・太山寺のシダレザクラ・・・キジバト・・・理髪店・・・栃木聖アルバン教会・・・雅秀店舗・・・珈琲店・・・かな半・やまとや・・・・・・天海家住宅・・・・・・油伝味噌店舗・・・・・・野口商店・・・日本棋院栃木支部・・・・・・古久磯提灯店・・・・・・好古壱番館・・・・・・快眠館商店・・・・・・和多忠商店・・・・・・関根家住宅・・・・・・藏の家具や 丸三・・・・・・五十畑・井岡荒物店・・・アップルキッズ・・・草遊園・・・益子味噌・・・八百熊商店・・・小江戸そば・・・下野国庁跡資料館・・・栃木市役所・・・大島肥料店・・・ビル・・・蔵風の郵便局・・・・・・毛塚紙店・・・栃木病院・・・阿部呉服店・鳥海商店・・・吹上村役場跡・・・岡田記念南館・・・・・・中田家店舗・・・・・・下野新聞社栃木支局・・・・・・櫻井肥料店・・・荷揚げ場・・・下野国庁跡・・・例幣使街道石柱
栃木市一覧 ホーム
17.10.13
■説明板・・・
●翁島由来記
下野の栃木はかつて・・・
巴波川の舟運によって栄えた商人の町である。嘉永4年生まれの岡田孝一は、隠居してその長男嘉右衛門に家督を譲ったものの、当時足尾銅山の開発に着手した古河市兵衛と誼(よしみ)を結び、東京への産銅の輸送鉱毒解消用石灰の供給などに尽力し、家運を増長させた。栃木から巴波川の舟運で、渡良瀬川より利根川に出て東京へ送り込むことに着目したのは、明治18年の頃で、その内水路による回漕を請負った。同家の船着場は、町の北部にある当小平町内の巴波川河畔にあって上河岸とも呼んでいる。稚趣(がしゅ)に富み、普請好きだった当主は、齢70を迎え別荘建築を発起し、その地を鉄道開通によって、不要になった自家の荷揚場を選んで、巴波川に南面し裏手に水を巡らし約7反にわたる、一画は島にも似せたものである。一部二階建総瓦葺、建坪約100坪の木造隠居家を構えたのである。特に用材については、東京の木場で吟味買付、自家の庭でひかせたもので、檜材はすべて木曽産である。廊下に使った長さ6間半、幅3尺、厚さ1寸の欅板は、町内の老巨木を割らせて張ったもので、町内練達の工匠達が技を競い、竣工したのは大正13年で、栃木市に於ける大正期を代表する木造建築といえよう。ここに嘉右衛門町の本邸から移り住んで米寿を迎えた当主をいつしか翁という。この別邸を翁島別邸と呼ぶようになった。