1.稲荷神社 いなりじんじゃ
往古より上奈良部の鎮守で祭神は稲倉魂命(うかのみたまのみこと)、創建は正慶元年(1332)氏子中田左仲・仲田大和・高木左京・豊田左善・山崎左京・宇賀神安芸6人の勧請といわれ、享保11年(1726)2月正一位稲荷大明神の社号を賜りました。毎年2月には初午、11月にはしもつけ祭りと称し祭典が行われています。稲荷神社の祭神は宇賀の神(宇迦御魂・稲倉魂)とされ穀物の神で特に稲を司り、狐を使いとする俗信があります。境内にある大杉神社の祭典(現 9月第1日曜日)には御神輿の巡幸(会所ばやし)が盛大に行われています。

冊子には平成17年5月に樹齢約400年の御神木が伐採と書かれています。確かに以前は杉の木がありました。

伐採前の御神木は切株の写真をクリックして下さい。
 2.馬力神碑 ばりきじんひ
稲荷神社東の上奈良部囃子方保存会詰所の西には、庚申碑・馬力神碑などが数基あり、ここにまとめて移転されたものです。馬力神碑の多いのは、以前馬が農耕・運搬・厩肥(まやごえ)などの大切な家畜であり、それら馬の供養のために蒼(勝)善講が行われたものです。
 3.十九夜碑(講) じゅうくやひ(こう)
稲荷神社東の共同墓地の南端には、十九夜供養碑など数多くあり以前にはこの地域でも十九夜講が盛に行われていたものです。