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天台宗 大慈山聖観院 長命寺
当山は、天安元年(875年)春三月、慈覚大師(天台宗第三世座主円仁)ご巡尺錫の砌り(みぎり)、台の景勝の浄地に道場を建てられる。その後、落雷により藤原秀衡公のご生母の護持仏を遷座するも、幾多の興廃等にあい、建久4年(1193年)五月現在地に建立する。往時の大伽藍は雷火等数回の火災にあい失う。仮仏殿にて法燈を護持するも、昭和46年第26世貞教大僧正、檀信徒の父祖三代にわたる再建悲願により大円成なる。本尊は阿弥陀如来である。
本堂上の菊花御紋章は、京都青蓮院門跡より、孝明天皇常用輿の紋を下賜される。
観音堂は、治承元年(1177年)行基菩薩作、聖観世音菩薩を安置したものであったが、山火の災にて失い現尊像、御堂は鎌倉時代中期〜後期のものである。境内には、幾度の火災等にもめげず、その歴史を語るがごとく、槙(マキ)、辛夷(コブシ)、欅(ケヤキ)の大木、特に桜が多くその展望の雄大さは、南高八景の一つに選ばれている。山桜叢林は町指定天然記念物
下野三十三所巡礼札所第15番
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