●道祖神
五斗蒔の東北の山中、飯田との境に道祖神がまつられています。地名を道祖神というのも、それによったものです。
道祖神という地名は北赤塚、上南摩、加園、上久我、上大久保にあり、深岩で道陸神(どうろくじん)、
草久では道六神の文字で表しています。
元来、この神は塞の神(さいのかみ)といわれて防災の神で、外部からおそってくる疫病や悪霊などを村境や、
峠、辻、橋のたもと、といったところで防ぐために、かような場所に設けたものであります。しかし、その後行路の神、
旅の神である道祖の信仰が入って種々の性格がつくられたもので、
更にいつの時代かに道祖神の御神体というべきものが金精さまに変わって縁結びの神、安産の神となりました。
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北赤塚町 道祖神社 |
池ノ森 道祖神社 |
村井町 道祖神 |
●栃窪、仁神堂、梶内
栃窪の地名は一般にスッポン形の窪地のことを、こう呼んでいます。仁神堂は金山神社であるといわれています。
金山神社は鍛冶、鋳物師、たたら師の氏神であります。梶内は鍛冶内で、鍛冶師の屋敷跡のことですから、
これ等の地名から察するに、それ等の人々が住んでいたことが考えられます。
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栃窪 等持院 |
栃窪 日迢寺 |
栃窪 君子神社 |
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栃窪 鹿沼錦鯉公園 |
栃窪 木喰薬師堂 |
仁神堂 国道293号 |
●高野(谷)
高野は荒野(こうや)のことで、あれはてた原野のことですが、現在はその多くが開墾されています。
興野、興屋、耕野、郷屋、幸谷などの地名も同意です。
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