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鹿沼の地名 11 南押原


●北赤塚・判官台
上、下都賀郡が都賀郡と一郡であった頃、郡内に赤塚村がニ村ありました。北赤塚、南赤塚とに区別したなごりが現在でも北赤塚の名があり、南赤塚は野木町の一大字としてあります。ここ赤塚には判官塚をはじめ多くの古墳があったということですが、現在は判官塚一基となりました。これは前方後円墳で鹿沼市指定の文化財です。赤塚の地名は古墳によったものです。判官台の地名もこの判官塚によるもので、この塚の名も源義経の墓と誤り伝えられたためです。


北赤塚町 判官塚古墳   北赤塚町 判官台一里塚  北赤塚町 広済寺のサクラ 

●水神
水神をまつったとことが地名となったもので、農耕に携わる人をはじめとして、水を利用する人々によって水の神がまつられています。
当地の青木家の古文書の中に、鹿木社連名控帳(明治十八年)というものがあり、それには水神当番赤塚村、羽生田村と書きしるされてあります。鹿沼の木材に関係ある人々によって講をつくり、水神様に筏流しの安全を祈願したもののようです。


北赤塚町 愛宕神社  北赤塚町 磐裂根裂神社 北赤塚町

●阿久津
阿久津は川沿いの平地のことです。アクツはアクトとも呼ばれ、アクツは阿久津、垰、アクトは悪戸、悪土、阿久土、
明戸などの文字が用いられています。
大芦川の川沿いの草久、下大久保、酒野谷などで、明戸、悪戸の文字の地名が見うけられます。


北赤塚町 道祖神社 北赤塚町 黒川橋 北赤塚町

●野沢・赤法華
この辺一帯は平地です。沢とは水草の交わる所のことで、このような川辺を野沢と呼んだものでしょう。
赤法華は赤土のあらわれた崖のことです。川岸は土堤のような所にみられます。


野沢町 野沢町 神明宮 野沢町

●亀和田
ここにも大和田と同じ意味で、小倉川の川沿いのまがった所につけられた地名です。


亀和田町 地蔵堂と巨木   亀和田町 神明宮 亀和田町 顕照寺