■足尾町は、栃木県の西部にある町です。
足尾銅山の鉱毒事件などで、全国的にも知られた町だと思います。
足尾銅山が開かれたのは、1610年だそうですから、江戸時代の初期です。一時期衰退しますが、 明治に入って、古河市兵衛が経営に乗り出し、銅山も最盛期を迎えます。人口が一番多かった大正5年には、38,000人を超え、当時は宇都宮市に次ぐ県下第二位の町でした。しかし、その後産出する銅の量も減り、昭和48年には銅山も閉山されてしまいます。
現在の人口は3,500人余り、最盛期の10分の1になってしまっています。僕は、昭和51・2年頃、仕事で何度か足尾町に行った事があり、とても好きな町の1つになっています。
日光と結ぶ、日足トンネルができる直前で、細尾峠と言う細い峠を越えて行きました。昔、女郎屋さんをやっていたと言う家に行った事がありました。 トイレを借りる振りをして、部屋を見て来ると良いと先輩から言われて、見学したことがあります。狭い部屋がいくつもあって、独特の感じでした。
足尾町の山は、昔の鉱害ではげ山になっています。その山の緑を復活させようと、熱心な活動が行われています。町でも、銅山の廃坑を利用した観光施設を整備したりして、何とか町の振興を図ろうとしています。山も町も、昔の姿に近付く事を願っています。
写真は上から
・渡良瀬川
・精錬所跡
・古河橋
・波之利大黒天