野木町は、県の最南端にある人口26,000人余りの町です。東京から、JR宇都宮線で70分余りであることから、東京のベッドタウンになっており、町の駅の近くに、「ローズタウン」と言う、1,600戸余りの住宅団地ができています。それぞれの敷地が180平方メートル以上であり、団地内の道路も幅広く、ユッタリとした住宅地になっています。
野木町には、明治21年に操業が始まった煉瓦工場がありました。旧下野煉化製造会社の工場で、そこの煉瓦窯は、「ホフマン式円形輪窯」といい、現存するものの中で唯一完全な形を保っています。外形は16角形、高さ約25メートル、周囲は約100メートルあります。明治23年から昭和47年までの約80年間、多い時で月408,000本もの赤レンガを焼きあげたそうで、国の重要文化財になっています。
野木町の町の花はヒマワリです。毎年、町の休耕田を使ってひまわりフェスティバルが開催されていて、ひまわりの迷路など、様々なイベントが開催されています。町の中の野木神社には、樹齢1,200年と言われる、大イチョウがあります。征夷大将軍の坂上田村麻呂が蝦夷征伐を終えて凱旋した時に植えたと伝えられています。野木町と言うと、どうも東京のベッドタウンで、余り個性がないような町に感じますが、古い物と新しい物が混ざり合った良い町だと思います。