那須町は県の最北部にある、人口27,000人余りの町です。町の西北部には、那須連山の主峰茶臼岳(1,915m)が聳え、その麓には1,300年以上の歴史を有する那須温泉があります。茶臼岳の中腹からは、関東平野が一望できるポイントが何カ所かあり、広大な眺望が楽しめます。
最近は、昔からの那須温泉街の下の方の那須高原に、様々な美術館や遊園地などの観光施設ができて、多くの観光客で賑わっています。少し前になりますが、漫才のセントルイスが「キュウリ ピーマン ナス 別荘」と言っていましたが、別荘も多く整備されています。
町の東側は、旧陸羽街道が通っていて、伊王野、芦野のなどの集落があり、謡曲などで有名な遊行柳があります。この旧陸羽街道は、今は国道294号ですが、更にその昔は東山道であり、八幡太郎義家が奥州征伐の際に通ったと言われ、福島県に入ると白河の関があります。このように、色々な観光資源が揃っているため、那須町と言うと色々連想されると思いますが、その中で那須御用邸を思い出す人も多いと思います。
那須御用邸は、大正15年に本邸が建設されました。敷地面積1,200haの広大な敷地を有しています。昭和天皇はこの御用邸をこよなく愛され、毎年夏には、長期間滞在されていました。自然のお好きだった先帝陛下は、御用邸の敷地を整備することを止められ、できるだけ自然のままの姿を止めるようにされていました。このため、熊も出没すると言う話を聞いた事があります。
現在の陛下も、毎年のように避暑にいらっしゃっていますし、皇太子殿下ご夫妻も静養にお越しになります。皇太子殿下は、那須の山を好まれ、御用邸にいらっしゃると登山を楽しまれているようです。那須では、行くたびに新しいお店ができているような気がします。イタリアンレストランやお洒落なカフェ、パン屋さんなどが増えているようです。那須の自然を壊さない範囲で、新しいお店ができるのは良いと思います。