茂木町(もてぎまち)は、県の南東部にある、人口16,000人余りの町です。栃木県と茨城県の県境にある、八溝山系の自然の中にあります。
かつては、余り有名な町だとも思えなかったのですが、今は、平成9年に完成した「ツインリンクもてぎ」によって全国的に有名になっていると思います。「ツインリンクもてぎ」は、ホンダが出資して作った、モータースポーツのコースです。アメリカンスタイルのオーバルコースである「スーパースピードウェイ」とヨーロピアンスタイルのレイアウトを持つ「ロードコース」のふたつのレーシングコースを表わしているそうです。
一昨年は、日本で初めてのインディーカーのレースが行われました。大きなレースの時には、多くのファンの方が日本中から集まって来ます。 茂木町では、こうした新しい施設の導入ばかりではなく、 都市と農村の交流に力を入れています。昭和51年から、農村の空き家を利用した貸し別荘を始めていますし、ゆずの里、そばの里、梅の里などのオーナー制度に取り組んでいて、多くの方がオーナーに登録されているようです。更に、平成11年に茂木町の石畑の棚田が、国の棚田100選に選ばれてからは、棚田保全ボランティアを募集し、それに応じた人達が、耕作放棄地になりかけていた棚田で、稲作などを行い、綺麗な棚田を栽培しながら保全しています。
また、町の入り口に位置する地点に、県内では初めての「道の駅」を設置して、町の情報の発信、地元の農産物を利用した料理の提供や、物産品の販売を行っています。現在、県内各地に「道の駅」ができ、それぞれが賑わっていますが、そのお手本になったのが、茂木の道の駅「もてぎプラザ」だと思います。
過疎地と思われている茂木町が、様々な取組みを行って、地域の活性化を図っています。これからも、茂木町の取組みを注目して行きたいと思います。