矢板市は、県の北部に位置する人口36,000人余りの市です。JR宇都宮線が通り、市内を国道4号線が縦貫しています。 市の北部には、日光国立公園に属する高原山が聳えていて、その山麓には県の県民の森があり、四季折々の美しい景色が楽しめます。
この県民の森で、昭和57年には全国植樹祭が、平成8年には全国育樹祭が開催されました。ちなみに、植樹祭は天皇陛下が、育樹祭は皇太子殿下がご出席になる行事です。市の南部は、工業団地が造成されており、昭和43年に早川電機(今のシャープです。)が工場を建設して以来、企業城下町と言う感じになっています。工場のある所は、「早川町」と言う町名になっています。
また、矢板市は県内では、リンゴの産地として有名です。30軒余りの観光リンゴ園があるそうで、季節には多くの観光客がリンゴ狩りを楽しんでいるそうです。また、市の西部には、コリーナ矢板と言う住宅地があります。旧国鉄の関係の団体が開発した温泉付きの住宅団地で、もちろん、現に住んでいる方も多いのでしょうが、第一線をリタイアされた方の住宅や別荘と言うイメージがあります。
市の北部の方に、明治の元勲の一人、山縣有朋の別荘があります。この別荘は、有朋の晩年の明治42年、東京大学の教授だった伊東忠太が設計して、小田原で建設されたものですが、関東大震災の時に倒壊したため、矢板市の山縣農場内に移築されました。有朋の御子孫が、矢板市の市長なども勤められましたが、現在はそのご夫人が、広大な山林の経営をなさっており、別荘も記念館として公開されています。
写真は上から
●川崎城跡
●寺山観音寺
●沢観音寺
●木幡神社楼門