日光市は、栃木県内では一番有名な市町村だと思います。日光に行った事はあるけど、栃木県に行った事はないと言う人もいる事は、以前にも書きました。日光市は人口17,000人余りの市です。昭和30年に人口33,000人余りを記録して以来、人口は減少の一途を辿り、今では日光市より人口の多い町が幾つもあります。人口減少の理由は色々あるかも知れませんが、やはり市の基幹産業であった古河の精銅所の規模縮小が大きいのだと思います。

僕は、客観的に見て、日光は素晴らしい観光地だと思います。東照宮や二荒山神社、輪王寺などの2社1寺は、ユネスコの世界遺産に登録されています。奥日光の戦場ヶ原は、近くラムサール条約の対象湿地になるようです。このような歴史的な遺産と、中禅寺湖や戦場ヶ原に代表される奥日光の自然とがマッチングされた観光地は、中々外にはないような気がします。僕は、日光が大好きなので、これからも折に触れて遊びに行きたいと思っています。
日光市にはかつて、市電が走っていました。僕が中学生の頃、市電に乗った記憶がありますので、昭和40年代に廃止されたのだと思います。
中禅寺湖などの奥日光に行くのには、現在はいろは坂を使った自動車交通だけですが、かつては、日光駅から市電に乗って、いろは坂の下の馬返し(馬でさえ、これから先の坂は登れなかったので、ここで馬を返したことからこのような地名になりました。)と言う所まで行き、ケーブルカーで明智平まで上がるというルートもありました。
自動車が増えたため、市電もケーブルカーも廃止されてしまいましたが、今の環境重視の時代からすると、完全に逆の選択をしたことになります。市電とケーブルカーがなくなって、日光市内特にいろは坂は、紅葉シーズンなど物凄い交通渋滞になっています。普通なら20分位で登れるいろは坂が3時間掛かるなんて事もよくあるようです。中々、将来の事を見通すのは難しいことだと思います。 
写真は上から

・清滝寺
   下野三十三観音第一番札所
・観音寺    下野三十三観音第二番札所
・虚空蔵尊
・明智平 ケーブルカー

栃木県紹介          加瀬耕三(ペンネーム)
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