上河内町は宇都宮市の北隣の、人口9,700人余りの町です。今から10年ほど前までは、村だったのですが、平成6年に町制に移行しました。
町の西部に羽黒山と言う、高さ500m足らずの山があります。山頂に、羽黒山神社があり、毎年11月には、梵天まつりと言う祭りが盛大に行われます。
上河内町の名産品に柚子があります。 栃木県は、柚子の北限と言われていますが、上河内町では古くから柚子の産地として知られています。町営の柚子園もあるようです。
僕は、県北に出掛けた時は、国道4号を使わずに、上河内町を通る県道を利用する機会が多いのです。この方が渋滞も少なく、スムーズに来られます。この県道沿いの看板に「子持ち柚子ようかん」と言うのがあって、何故子持ちなのか長い間不思議に思っていました。僕は、本来の柚子ようかんに、小さいおまけのようなのが付いているのかと漠然と思っていました。
その長年の疑問が解けたのは、ある県内の名産品展でした。上河内町(だいぶ前なので、その時は村でしたが)のブースに「子持ち柚子ようかん」を見付けたのです。早速、何故「子持ち」なのか聞いてみました。販売をしていた人は、余りよく分からないようでしたが、何でも「おめでたい」と言う意味だと言ってました。ようかんは、普通のようかんのような直方体で、何のおまけもありません。物は試し、1本買いました。家に帰って食べたのですが、柚子の香りが強く、上品な甘さでとても美味しいと思いました。
それ以来、見掛けると「子持ち柚子羊羹」を買って来ています。いつも、上河内町は通過するだけの町になってしまっていますが、柚子の実る頃には、柚子園にでも行ってみようかと思います。