塩谷町は県の北部、矢板市と今市市に挟まれた、人口13,000人余りの町です。栃木県内の名峰高原山の中腹から町が開け、昔は農林業が中心でしたが、工業団地も造成されて企業の立地も進んでいます。
町の南部は上河内町ですが、この境に鬼怒川が流れています。かつて、この鬼怒川に上平(うわだいら)橋と言う橋が架かっていました。この橋、途中で橋の幅が変わってしまうと言う珍妙な橋でした。橋の幅の広い方は、車のすれ違いができるのですが、狭い方は車が1台きり通れませんでした。 何故、こんな橋ができたのか、どうも定かではないのですが、災害で橋が流された時の復旧工事に原因があるようです。6年ほど前に、この橋も架け替えられ、今はスムーズに通行できるようになりました。
塩谷町の特産は何と言っても水です。昭和60年、環境庁の名水百選に選ばれて以来、「尚仁沢湧水」として有名になりました。高原山の中腹に湧き出す水は、常に一日65,000トンという豊富な水量を保ち、水温も四季を通じ11℃前後と一定しています。この水をペットボトルに入れて、ナチュラルウォーターとして売り出していますし、最近は水汲み場に尚仁沢ハートランドと言う施設を作り来訪者の便宜を図っています。この名水公園には県内外から年間16万人もの人が水を汲みに訪れているそうです。僕も、汲んだ水を時々頂いた時には(自分で汲みに行くほどマメではないので…)、この水で淹れたコーヒーやお茶を飲んでいます。やはり、ひと味美味しくなります。
塩谷町にあった熊の木小学校と言う小学校が平成11年に廃校になりました。124年の歴史のある地域のシンボルだった学校を何とか保存できないかと検討した結果、宿泊できる体験学習の拠点施設 星ふる学校「くまの木」として生まれ変わりました。現在はNPO法人が管理運営を行っていますが、 板張りの廊下などそのままに残されており、学校に入ると、懐かしくなります。

写真は上から
・佐貫観音
・船生のヒイラギ 県指定天然記念物 樹齢950年
・荻野目のサイカチ  とちぎ名木百選 樹齢400年
・観音寺


 
栃木県紹介          加瀬耕三(ペンネーム)
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