小川町は、県の北東部にある、人口7,200人余りの町です。町の中心を国道293号と国道294号が交差するように通っていますが、軌道系の交通機関はありません。
町の北部で、那須を水源とする那珂川と塩原を水源とする箒川が合流し、那珂川となります。那珂川は、西の四万十川、東の那珂川と言うように、東の清流の代表的な河川として知られており、茨城県の水戸から太平洋に流れ込んでいます。
この那珂川の河岸にある、この地域は古くから栄えた地域で、古代には那須の国として栄え、律令時代には那須郡の役所である那須官衙(が)が置かれ、その遺跡が現在国の史跡になっています。その他、駒形大塚や八幡塚と言う大型の古墳が残されています。
町の北隣の湯津上村には、侍塚と言う2基の古墳があります。この古墳は、前方後方墳と言う特殊な形態になっています。前方後円墳の円の部分が四角なのですね。この那須の国の外には、まとまって前方後方墳があるのは、出雲地方だけと言うことを聞いたことがあります。遥か離れた、那須と出雲と関係があったのか、なかったのか、ロマンを感じます。小川町には、カタクリの花の群生地があり、最近多くの人が訪れているようです。
写真は上から
小川町 那須官衙跡
湯津上村 上侍塚古墳
小川町 光照寺