上三川町も難読地名の一つですね。 「かみのかわ」です。宇都宮市の南側にある、人口30,000人余りの町です。昭和40年代、日産自動車の大きな工場を誘致し、農業中心の町から工業の町となり、いわゆる企業城下町として、県内でも財政力の豊かな町の一つになっています。
農業も依然として主力産業ですが、特に干瓢の産地として有名です。巻き寿司の具として使う干瓢は、栃木県内での生産が全国の90%以上を占めています。
かつては、栃木県を代表する農産物だったのですが、最近はイチゴの生産が増え、全国一位の生産であることから主役の座を譲り渡したような感じになっています。
食材としては、主役になりえない干瓢と、果物の中でも人気の高いイチゴでは仕方ないのかも知れません。僕も、かつては、栃木の農産物と言うと、「干瓢くらいですね」と言っていたのですが、最近では、胸を張って「イチゴ」と言うようになりました。
干瓢の生産は7〜8月にかけて行われ、夕顔の実を紐状に剥き、真夏の太陽熱にて2日間にわたり干し上げます。栄養的にもカルシウム・カリウム・リン・鉄分等が多く含まれ、更に食物繊維も豊富で、健康食品だと思います。
更に、この夕顔の実を2〜3年乾燥させると、大変硬くなります。これを細工したのが「ふくべ細工」です。
最近、上三川町と宇都宮市の境界線をまたいで大きなショッピングセンターができました。FKDインターパーク店です。シネマコンプレックスもありますし、新しい店もできています。これから、益々発展しそうな地域だと思います。
写真は上三川七福神のお寺です。
上から
・延命院
・見性寺
・西念寺
・善応寺
・長泉寺
・普門寺
・宝光寺